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デスノート 2006/11/14
映画デスノート後編が終わったところで、デスノートについてまとめてみようと思う。
1巻を読んだときは、とても面白くてこれは社会現象になると思っていた。
第2のキラが女だと知った時は、頼むから恋愛ものにはならないでくれと願ったが、
キラは「情が移ってはならない。バカはそれで失敗する。」と言ってくれ、ミサを利用するようになったのでよかった。
ミサも実は裏の顔があるかもと思ったりしたが、それはなかった。女優だから演技をしてる可能性があると読んだのだが。
話を追う展開
作者自体、キラは悪かどうかなどの宗教的な話は用いないようにしていて、単にストーリーを追っていくようにしていたようだ。
悲しい話などが盛り込まれていないところもよい。
例えばライトの親父が死んだ後には、家族の様子は一切描かれなかったし、ライトが死んだ後でもミサの様子は描かれなかった。
重いテーマになっていないのはよかった。
キラ派かL派か
もし現実にデスノートがあったとしてキラがいるとしたらどうするか。
現に犯罪者が減っているのであれば、自分の身の危険も減るわけなので、キラは良い存在ではある。
しかし、犯罪が減ると科学技術の進化は遅れるかもしれない。
防犯グッズが不要になったり、セキュリティも甘くなったり。
しかしそれは杞憂かもしれない。戦争が終わった現在でも科学技術は進化し続けているので。
LがいるとしてもL側につこうとは全く思わない。死ぬ危険が増えるだけ。
世の中のためだとしても死んだ奴にとってはそれが人生全て。
キラといえども人間だから寿命でいつか死ぬ。放っておけばよい。
ノートの殺人以外の使い方
キラは犯罪者を裁く事によって世の中を良くしようと考えていたが、それはキラが存在する時でしか効果を発しない。
それよりも有意義な使い方を考えてみた。
死神の目の取引をしたら人間の寿命が見える事を利用する。
この見えた寿命を報告する仕事をするのである。
例えばガンの人に残り寿命を報告したり、重体の人の寿命を見て助かるかどうかを判定したり。
これは医療のためにもなり、人類にとっての大きな貢献となるだろう。
まぁこんな話を漫画にされたら地味すぎるのだが。
アニメについて
原作が終わってからアニメ化された珍しい作品かもしれない。
話は原作を中心に進んでいて、絵のタッチは暗い。
ミサ役の声優に平野綾が抜擢されたことについて賛否両論あると思うが、自分としては大歓迎である。
映画について
原作と話は違っており、終わり方はよかった。原作も当初はああいった予定だったかもしれない。
ノートの交換トリックなどややこしいものは省かれていた。
自分が考えた最終回
ライト「リューク、こいつらの名前を書け!」
リューク「あぁ、書こう。お前の名を。」
ライト「ば、やめろ!」
そこで扉が開く。
??「待って!リューク!」
一同「!?」
??「はぁはぁ、間に合ったー。帝東ホテルからここに来るまですごく時間かかっちゃって」
ライト「ミサ!どうしてここに!?」
ニア「弥が何故…」
ミサ「ライト、話は後よ。まずこの場を何とかしないとね。いいリューク、ライトの名前を書くなんて絶対やめてよね!」
リューク「あ、あぁすまない。まさかお前がここに来るなんて予想もしなかったんでな。」
ミサ「ライト、血だらけじゃない!?大丈夫!?」
ライト「あ、あぁ何とか。こいつらに撃たれてな。」
ミサ「松田さん! 私のライトに何てことするのよ!」
松田「…。これには重大な理由があって…。」
ニア「そうです。夜神月は自分がキラである事を認め、我々の名前をノートの切れ端に書こうとしたんです。
そこでMr.松田が間一髪止めてくれたんです。」
ミサ「ふ〜ん、そういうことね。ライトもついに認めちゃったわけかぁ。」
ライト「ミサ、君は記憶を失っていたはずでは…?僕がキラだという事は忘れているはず…」
ミサ「ライト、私は女優よ!記憶を失ってるフリなんてちょろいもんよ! いざという時のために今までずっと演技してきたの。」
ライト「な、いったいどうやって!?確かミサはノートの所有権を放棄して記憶を失い、そしてそのノートは魅上の手元に移ったはずだが」
ニア「なるほど、所有権を放棄すると記憶を失うのですか。そうやって前のLを欺いてきたのですね。」
ライト「あぁそうだとも。あの時は僕の計画通りに事は運んだ。 そんな事よりミサ早く教えろ」
ミサ「所有権を失っても、ノートの一部に触れてると記憶は維持できるんだよね。だから私はずっと切れ端を持ってたの。」
ライト「そ、そういうことか。僕も考えつかない事を…。 …!?じゃ、じゃあ今も切れ端を?」
一同「!!!」
ミサ「うん、身に着けてるよ。でもこの状況じゃとても名前を書けないけどね。書こうとすると私も松田さんに撃たれちゃうかも。」
ライト「そ、そうか…。」
松田「…、ミサミサ…。」
リューク「じゃあピンチは相変わらずって事じゃないか。2人揃って名前を書こうか、くくく。」
ミサ「やめてリューク!まだ話はあるの! これからが面白いところなのに。」
リューク「ほう。じゃあしばらく様子を見させてもらうよ。」
ライト「ミサ、一体どうするんだ?」
ミサ「あのね、実は私…、自分の寿命を知ってるんだ。」
ライト「なに!? 死神の目では自分の寿命は見えないはずだが。」
ミサ「ううん、自分の目で見たわけじゃなくてレムに教えてもらったの。」
リューク「あいつ、掟破りばかりしてるな…。まぁもう死んじゃったけど。」
ミサ「でね、私はあと10年は生きられるの。正確に言えばそれにプラス死んだレムの寿命分ね。
ということはこの場でノートに名前を書かれない限り私は死なないってことね。ニアさんはノートは使わないって言ってるし。」
リューク「ほうほう」
ミサ「つまり、ここで私は何をしても死なないってことよ。例え…」
ミサ、服の中から拳銃を取り出す。
ライト「!!!」
ミサ「大暴れしたってね!!!」
レスター指揮官「ふせろ!!」
バンバンバン!!!バンバンバン!!!バンバンバン!!!バンバンバン!!!
ミサ「拳銃はフェイク!今よ!!」
拳銃を捨て、服の中から爆弾2つを取り出しニアたちと捜査本部のほうへ投げつける。
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!
ミサ「やった!!」
ライト「や、やったか…。」
リューク「すげえ面白!!」
ミサ「これで全員死んだかな。まぁ一応今からノートの切れ端に名前書いておく事にするね。まずはニアからだね。名前は何ていうの?」
ミサ、服の中からノートの切れ端を取り出す。
ライト「Nate Riverだ」
ミサ「Nate Riverっと。書けた。」
ライト「や、やった…。」
ミサ「さぁ他は?」
ライトは全員分の名前を言い、その頃には煙幕は晴れていた。そこには全員の無残な死体があった。
ライト「これで全員だ。」
ミサ「そか、じゃあ最後の仕上げをしないとね。」
ライト「最後の仕上げ?」
ミサ「うん、ノートの所有権を私に取り戻すの。だって魅上さんも死んじゃったし。」
ライト「そ、そうか。ノートはニアの死体の近くに落ちているな。」
ミサがニアのほうに歩み寄る。ライトはその場で見ている。
リューク「おいおい、ライト。すっかりミサのペースになってるな。お前も堕ちたな。」
ライト「黙ってろ、リューク」
ミサ「あ、これかな。じゃあ所有権取り戻すために名前書くね。」
ライト「ん、名前って誰のだ?」
ミサ、ノートに名前を書いている。
ミサ「決まってるじゃない、生き残った最後の一人…。あなたのね。」
ライト「なに!!! やめろ!!」
ミサ「書いちゃった。夜神月。今の傷だらけのあなたでは私と刺し違える事はとても無理だよね。」
ライト「ふざけるな!どうして僕の名を!」
ミサ「だってあなたは私を利用していたでしょ。そんな事は当然分かってるよ。
ミサは女優なんだから、相手が演技をしてるかどうかも見抜ける自信あるもんね。
だから、私もあなたを利用させてもらった…。
死神の目の取引をして寿命を減らしたのは、あなたのためではなく、あなたを利用してレムを死なせて自分の寿命をさらに延びさせるためよ。
死神って長生きするんだよね。その分の寿命が私に加算されたのだから、私はあと100年以上生きれるかもね。」
ライト「く、くそ!!」
リューク「くくく、残念だったな、ライト。ミサのほうが何枚も上手だ。」
ミサ「これでキラを追うものは誰もいなくなった。私はもうLやキラになろうとは思わないわ。普通に女優をやらせてもらうことにするね。
じゃ、ここを立ち去った後、ノートの所有権を放棄する事にするね、リューク」
リューク「あぁ分かった。」
ミサ「さよなら、私のナイト…」
ライト、心臓麻痺となる。
ライト「ど、どいつもこいつもふざけやがって…。僕は新世界の神だぞ…。ち、ちくしょう…」
リューク「人をさんざん欺いてきた報いかもな、くくく」
完